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さいたま市中央区・大地に眠る巨大な根を掘り起こせ。重機2台と大型トラックが共鳴する「樹」の総力戦

  • 執筆者の写真: いつきスタッフ
    いつきスタッフ
  • 1 日前
  • 読了時間: 7分

①作業前

2026年4月28日、さいたま市中央区。足掛け11日目を迎えたこの広大な現場は、いよいよ佳境に入っていた。抜けるような青空が広がる絶好の作業日和。しかし、目の前に広がる茶色い大地が放つプレッシャーは、決して軽いものではない。これまでの日々で切り出された無数の大径木や、地中に頑固に張り巡らされた巨大な根株たちが、我々「株式会社 樹」の職人を静かに待ち受けていた。

現場に到着し、まずは周囲の安全確認を徹底する。隣接する生活道路は、地域住民にとって大切な移動経路だ。重機の搬入や旋回時に一瞬の油断も許されない。朝一番の元気な挨拶とともに、近隣への細やかな配慮から一日をスタートさせる。

「おはようございます!本日もよろしくお願いします!」

現場の主役となるオレンジ色の油圧ショベル、コンマ0.25スケルトンが静かにアームを持ち上げる。この茶色く乾いた斜面を完全にクリアにし、施主様へ完璧な状態でお引き渡しするための闘いが幕を開ける。ヘルメットの顎紐を締め直し、相棒と視線を交わす。11日目の重厚なエンジン音が、中央区の空に力強く響き渡った。


②コンマ0.25スケルトンで抜根作業

アームを伸ばし、乾いた土壌にバケットの爪が突き刺さる。11日目の作業は、この現場の土底深くに眠る巨大な根株との真っ向勝負から始まった。使用するのは、格子状の網目が特徴的なコンマ0.25のスケルトンバケットだ。通常のバケットとは違い、地中の根株だけを器用に引っ掛け、余分な土砂をふるい落とすことができるこの重機こそ、抜根戦における最大の武器となる。

「よし、まずは周囲の土を優しく解していくぞ」

抜根は、力任せに引き抜こうとすればアームに過度な負荷がかかり、最悪の場合は重機を痛める。レバーを握る職人の指先に全神経を集中させ、根の張り方、土の抵抗を微細な振動から読み取る。ガリガリと鈍い音が足元から響く。地中深くで大地にしがみつく根の抵抗を感じながら、少しずつ、しかし確実にバケットの爪で根の周囲の土を削ぎ落としていった。

土をふるうたびに、スケルトンの網目から茶色い土砂がパラパラと落ち、白く不気味にうねる巨大な根株の全貌が姿を現す。まるで大地の血管を剥き出しにするような、泥臭くも圧倒的な緊張感が現場を支配する。何度もアームを旋回させ、根を揺さぶり、土を引き剥がす。その一連の正確なレバー操作が、大地に眠る難敵をじわじわと追い詰めていくのだ。



③コンマ0.45ハサミで幹集積

スケルトンバケットが土底から掘り起こした巨大な根株や大径木の幹が、次々と地上へと引き揚げられる。地上のスペースにも限りがある。これらをのんびり放置していれば、あっという間に足の踏み場を失い、現場の安全性は著しく低下する。ここで投入されるのが、圧倒的な掴み(グラップル)のパワーを誇るコンマ0.45の「ハサミ」だ。

「よし、一気に片付けるぞ。周囲の状況をよく見ろ!」

旋回半径内に人や他の重機がいないか、職人同士で鋭い視線を交わし合いながらハサミのレバーを握る。コンマ0.45クラスともなれば、その巨体から繰り出される油圧の力は凄まじい。人間ではびくともしない大径木の幹を、巨大な鉄の爪がガッチリと、容赦なく鷲掴みにする。鈍い金属音を響かせながら、ハサミは重い幹を軽々と持ち上げ、一箇所へとダイナミックに集積していく。

単に積み上げるのではない。後頭部で大型トラックへの積み込みルートを計算しながら、崩落しないよう緻密に噛み合わせていくのだ。重機のパワーを100%引き出す職人の技と、一切の妥協を許さない安全管理。この2つがガッチリと噛み合うことで、茶色い大地の上には整然とした幹の山が築き上げられ、次の搬出工程への完璧な導線が切り拓かれていった。

④大型で幹搬出

集積された幹の山が、いよいよ搬出の時を迎える。この11日間の激闘で削り取られた大径木の幹や巨大な根株は、どれも2トンダンプでは到底太刀打ちできない質量だ。現場にバックで進入してきたのは、ウインチとクレーンを備えた大型のヒアブ(グラップルクレーン)付きトラック。この巨大な車両の荷台を、限られた時間内で満載にしなければならない。

「よし、慎重に積み込め。バランスが命だぞ!」

大型トラックへの積み込みは、力任せに放り込めばいいというものではない。大径木の丸太は一本一本の形状が異なり、重心もバラバラだ。重機のオペレーターは、クレーンを繊細に操りながら、丸太の太い側と細い側を交互に組み合わせるようにして、荷台の左右の重量バランスを完璧に均等に保っていく。もし積載のバランスが崩れれば、一般道を走行する際に大事故に繋がりかねないからだ。

生活道路に面した現場ゆえ、トラックが停車している間は特に周囲の歩行者や通行車両への目配りが絶対条件となる。クレーンが旋回するたびに、地上の職人が「オーライ、オーライ」と声を掛け合い、周囲に注意を促す。ガツン、と重量感のある音が荷台から響き、丸太が美しく整然と組み上がっていく。一本の木屑、一握りの泥すらも道路に落とさないという執念を胸に、搬出の準備は着実に、そして緊迫感の中で進められていった。

⑤コンマ0.25スケルトンで抜根作業

大型トラックを見送り、現場は再び静寂を取り戻す。だが、ここからが本当の正念場だ。11日目の終盤戦、我々は再びコンマ0.25スケルトンに乗り込み、地中深くとの最終決戦に挑む。ターゲットは、これまでの掘削でもびくともしなかった、地中深くの最も頑強な巨大根株だ。長年、この中央区の強固な粘り強い土壌に根を張り巡らせてきた難敵は、そう簡単には頭を下げない。

「これで最後だ。気合を入れていくぞ」

アームを限界まで伸ばし、バケットの爪を土壌の奥深くへと突き立てる。エンジンが激しい咆哮をあげ、油圧ホースが張り詰める。レバーを通じて、大地の凄まじい抵抗が職人の両腕にダイレクトに伝わってきた。抜根は力任せにいけば、根が途中でちぎれて地中に残ってしまう。じわじわと、周囲の土をスケルトンで揺さぶり、剥ぎ取っていく粘り強さが必要だ。

バケットを上下に小刻みに動かし、土砂を網目からふるい落とす。土が落ちるたびに、大地の底で複雑に絡み合った最後の巨大な根がその全貌を現した。一瞬の隙を突き、根の核心部に爪を引っ掛け、地中から引き剥がすようにアームを引き上げる。

「浮いたぞ!」

バリバリと周囲の細根を断ち切る鈍い音が響き、ついに巨大な根株が完全に地上へと引き揚げられた。どんなに粘り強い土壌であっても、重機と職人の執念の前には屈するしかない。大地にしがみついていた最後の難敵を裁き、整地へと向かうための最大の障壁をここに突破した。






⑥作業後

17時。さいたま市中央区の空が夕焼けに染まる頃、11日間にわたる長い戦いに終止符が打たれた。あれほど大径木の幹や巨大な根株が荒々しく転がっていた茶色い大地は、今や見違えるほど平坦に、そして美しく均されている。地中に潜んでいたすべての難敵を引き抜き、大地をまっさらに戻した瞬間の達成感。それは、重機を相棒に泥にまみれて戦い抜いた職人にしか味わえない至高の報酬だ。

最後に向き合うのは、重機やトラックが往来した敷地周辺と道路の徹底した清掃だ。どれだけ見事な抜根を成し遂げようとも、近隣の生活道路に一握りの泥や木屑を残したまま現場を去るような真似は、我々「株式会社 樹」のプライドが許さない。

「よし、最後の仕上げだ。溝の隅まで綺麗に掃き出すぞ」

竹箒を手に対向車や歩行者への安全配慮を最後まで徹底しながら、アスファルトに散った土を丁寧に掃き清めていく。ブロワーの風が最後のチリを吹き飛ばしたとき、お庭は完璧な「次の主役」を待つ土地へと生まれ変わっていた。

施主様からいただいた「綺麗にしてくれてありがとう」の言葉が、夕暮れの冷え込む現場で固くなった心と体に心地よく染み渡る。11日間、無事故・無災害。この実直なプロの仕事の積み重ねこそが、我々の誇りだ。夕日を背に受けて撤収する重機の影を見つめながら、我々は確かな足跡をこの地に残し、次なる挑戦に向けて再びダンプを走らせる。





記入者: 株式会社 樹

現場: 埼玉県さいたま市中央区

人員: 2人

完了日: 2026/04/28 成果: 足掛け11日に及ぶ大型現場において、コンマ0.25スケルトンおよびコンマ0.45ハサミの重機2台を駆使し、地中深くの巨大な根株の抜根・幹集積、および大型トラックを用いた幹搬出作業を完全無事故で完遂。周辺道路の徹底した清掃・安全管理を徹底し、美しく整地された大地を施主様へお引き渡しした。

 
 
 

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