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立川・敷地管理4日目。春の日差しと共に、「理想の景観」へと磨き上げる
①作業前 2026年4月6日、月曜日。新しい一週間が、立川の抜けるような青空とともに幕を開けた。我々「株式会社 樹」がこの広大な敷地に入ってから、今日で4日目。現場は引き続き除草作業を継続している。週末を挟み、春の生命力がさらに勢いを増した緑を前に、我々3人の気持ちも自ずと引き締まる。 朝8時前。軽バンから道具を降ろし、本日の作業範囲を確認する。現場は4日目ともなると、3人の間には言葉を介さずとも伝わる独特の「リズム」が生まれている。しかし、慣れは油断の敵だ。特に週明けの月曜日は、敷地周辺の交通量や人の出入りが活発になる。作業エリアを横切る歩行者、近隣を走行する車両。それらすべての動線に対し、どのような注意を払うべきか。作業開始前のミーティングでは、安全管理とマナーの徹底について、改めて認識を共有した。 今日のような晴天は、作業効率を上げる絶好の機会だ。しかし、乾燥した空気の中での作業は、昨日までの雨天時とは異なる「配慮」が求められる。刈り取った際の埃の舞い方、草の飛び散り具合。周囲の環境を汚さず、いかに清潔に、そして美しく作業を完遂するか。8時

いつきスタッフ
2 日前読了時間: 6分


吉見町・電線に迫る15mの巨木を制す。2人の職人が挑む、空中の境界線と安全管理
①作業前 2026年4月4日。埼玉県比企郡吉見町の、静かな時間が流れる住宅地。今日、我々「株式会社 樹」が対峙するのは、天高く伸び、電線に複雑に絡み合おうとしている2本の巨木だ。樹高はおよそ15m。住宅地という環境下、そしてインフラである電線が目と鼻の先にあるという状況は、我々職人にとって心地よい緊張感をもたらす。 朝8時前、現場に到着した我々2人は、まず空を見上げた。曇り空をバックに黒々と伸びる枝先が、電線に触れるか触れないかの絶妙な距離で揺れている。風が吹けば接触し、最悪の場合は停電や事故を引き起こしかねない。この「一刻を争う境界線」を解消することこそが、本日の我々の使命だ。 2トンダンプと軽バンを、通行の邪魔にならないよう、かつ作業効率を最大化できる位置へ慎重に配置する。この現場において最も優先されるべきは、道路を通行する近隣の方々や車両の安全だ。8時を過ぎ、周囲の生活音に配慮しながら、登攀道具の最終チェックとチェーンソーの試運転を行う。 「電線への接触はゼロ。落とす枝の方向はミリ単位で管理」。相棒と短い言葉で意思疎通を図る。2人という最小

いつきスタッフ
2 日前読了時間: 7分
立川・敷地管理3日目。晴れ渡る空の下、A工区の美観を追求する3人のプロフェッショナル
①作業前 2026年4月3日、金曜日。東京都立川市の某所。昨日の雨上がりの湿り気はどこへやら、今朝は清々しいほどの晴天に恵まれた。我々「株式会社 樹」がこの広大な敷地に足を踏み入れてから、今日で3日目。現場は「A工区」と呼ばれるエリアに移行し、作業はいよいよ中盤の山場を迎えている。 朝8時。軽バンと2トンダンプを並べ、私たちは静かに準備を開始する。メンバーは私を含めて3人。この規模の現場を、限られた時間内で、かつ「樹」の基準を満たす品質で仕上げるには、個々の技術はもちろん、何よりもチームとしての戦略が重要になる。昨日の進捗を振り返りながら、A工区の地形、植生、そして障害物の配置を頭に叩き込む。 晴天は作業効率を上げてくれる一方で、気温の上昇に伴う体力消耗や、乾燥による埃の飛散など、新たな注意点も生む。特にこの場所は、私たち以外にも多くの人々が行き交う。作業エリア周辺の歩行者はもちろん、施設内で他の業務に当たる方々の動きを常に察知し、安全な距離を保つことが最優先事項だ。刈払機の刃を研ぎ、ブロワーの動作を確認するその手元には、プロとしての誇りと、この

いつきスタッフ
5 日前読了時間: 6分
立川・敷地除草作業2日目。雨上がりの静寂を「美観」へと変える、職人3人の手仕事
①作業前 2026年4月2日。東京都立川市の某所。前夜から降り続いていた雨は、朝を迎える頃には静かに上がり、空気は春特有の湿り気と冷涼さを帯びていた。今日、我々「株式会社 樹」が対峙するのは、広大な面積を持つ管理区域だ。今日で現場は2日目。初日の作業で全体の進捗と指針は見えていたが、雨上がりというコンディションの変化が、現場に特有の緊張感をもたらしていた。 周囲は非常に静かで、規律ある空気が流れている。8時前、私たちは軽バンの脇に集まり、短い作戦会議を開いた。メンバーは精鋭3人。この広大な敷地を闇雲に刈り進めるのではなく、いかに効率よく、かつ「樹」らしい徹底した美しさを担保するか。雨に濡れた草は重みを増し、刈刃に絡みやすくなっている。また、水分を含んだ土壌は滑りやすく、傾斜地などでは一歩間違えれば転倒のリスクもある。3人の役割分担を明確にし、何よりも安全第一の動線を再確認した。 この仕事において、作業前の準備と心構えが「結果の8割」を決めると言っても過言ではない。混合ガソリンのチェック、刈刃の研ぎ具合の確認、そして飛散防止カバーの点検。周囲に人や

いつきスタッフ
6 日前読了時間: 6分


さいたま市日進・巨木攻略ついに最終章。25m・20mのカシと雑木を相手に、精鋭2人が駆け抜けた5日間の結末
①作業前 2026年3月29日、日曜日。埼玉県さいたま市北区日進、国道16号沿いの個人宅。今日でこの現場も5日目を数える。平日の喧騒が嘘のように静まり返った日曜日の朝、澄み渡る青空の下で我々「株式会社 樹」の2人は、ついに最終決戦の時を迎えた。 目の前にそびえ立つのは、樹高25mと20mのカシの木、そしてさらに20m級の雑木。5日間、来る日も来る日もこの巨木たちを見上げ、一本一本の枝の機嫌を伺いながら作業を続けてきた。今日がその集大成だ。日曜日の朝ということもあり、近隣の方々への配慮はいつも以上に欠かせない。8時を回るまでは大きな音が出る機械は使わず、登攀道具のチェックや作業動線の再確認を静かに行う。 施主様へ「本日もよろしくお願いいたします」と挨拶を交わす。昨日の約束通り、日曜日の作業を快諾してくださった感謝を胸に、ヘルメットの顎紐を締め直す。国道16号沿いは、休日であっても歩行者や自転車の通りが絶えない。25mの空から地上まで、一分の隙もない安全管理を2人で徹底することを改めて誓い合う。カシの木が放つ凛とした気配に呼応するように、我々の集中力

いつきスタッフ
3月30日読了時間: 9分


さいたま市日進・巨木攻略4日目。16号沿いに響く職人の挨拶と、25m・20mのカシに挑む精鋭2人の記録
①作業前 雲一つない快晴。2026年3月28日、土曜日。さいたま市北区日進、国道16号沿いの個人宅での作業は、今日で4日目を迎えた。週末ということもあり、16号を流れる車の量は平日よりも心なしか多く、独特の活気が現場を包んでいる。我々「株式会社 樹」の精鋭2人にとって、この喧騒はもはや日常の一部だ。 「おはようございます!」施主様への元気な挨拶から、一日は始まる。私たちの仕事は、単に木を切るだけではない。そこに住む方々、そして道行く方々に安心と元気をお届けするのも大切な役割だ。今日は施主様に「明日の日曜日も作業を続けさせていただきます」とお伝えした。4日間、毎日向き合い続けてきたからこそ生まれる信頼関係。その期待に応えるためにも、今日という一日を無事故で、かつ完璧な仕上がりで終えなければならない。 目の前には、昨日から引き続き取り組んでいる25mのカシ。そして新たに、20m級のもう一本のカシが控えている。どちらもこの家の歴史を見守ってきた巨木だ。8時を過ぎるのを待ち、住宅街へのマナーとしてチェーンソーの産声を上げる。昨日の疲れは残っていないと言え

いつきスタッフ
3月30日読了時間: 7分


さいたま市日進・16号沿いの巨木攻略。樹高25mのカシと向き合う、2人きりの精鋭チームが刻む3日目の記録
①作業前 空はどこまでも澄み渡り、春の陽光が容赦なく降り注いでいる。2026年3月27日。埼玉県さいたま市北区日進、国道16号沿いに佇む個人宅が、我々の今日の戦地だ。今日でこの現場も3日目。目の前に立ちはだかるのは、樹高25mに達しようかというカシの巨木である。 幹線道路沿いということもあり、耳を打つのは絶え間ない車の走行音。しかし、我々が対峙する巨木を見上げれば、そこには道路の喧騒とは無縁の、静謐な時間が流れているようにさえ感じる。このカシは、長年この場所で家を見守り続けてきた「守り神」のような存在だ。その威厳を損なうことなく、それでいて近隣や道路への安全を確保する。それが、今日我々に課せられた使命だ。 メンバーは私を含めて2人。25mという高所での作業、さらには道路面への枝落としという極めて神経を使う現場において、この人数は決して多くはない。しかし、3日間寝食を共にするように作業を続けてきた我々には、言葉を超えた信頼関係がある。8時を過ぎるのを静かに待ち、住宅街への配慮としてようやくチェーンソーの産声を上げる。登攀道具一式を身に纏い、一歩ずつ

いつきスタッフ
3月30日読了時間: 5分


さいたま市日進・国道16号沿いの杜を整える。雨に濡れる15mの杉と雑木、職人が挑む「安全と美しさ」の2日目。
①作業前 2026年3月25日、さいたま市日進。国道16号沿いの個人宅での作業は、2日目を迎えた。昨日の快晴とは打って変わり、空は厚い雲に覆われ、今にも雨が降り出しそうな気配を漂わせている。今日のミッションは、敷地内にそびえ立つ15m級の杉5本と、同じく15mの雑木1本の剪定作業だ。昨日よりもさらに高所での作業となり、天気予報は「曇りのち雨」。現場には、昨日とは違う緊張感が漂っていた。 現場に到着して最初に行うのは、施主様への挨拶だ。我々の仕事は騒音や振動を伴う。だからこそ、作業前のコミュニケーション一つで、現場を取り巻く空気は大きく変わる。 「おはようございます!株式会社 樹です。本日もよろしくお願いします」 施主様から「雨の中、ご苦労さま」と温かい言葉をいただき、身が引き締まる。現場は国道沿いということもあり、人通りや車通りも多い。登り道具を一式用意し、チェーンソーの燃料をチェックする。8時まではエンジンをかけない。それが我々のマナーだ。静寂の中で機材を点検し、ヘルメットの顎紐を締め直す。 仰ぎ見れば、15mの杉が空を突くように立っている。雨

いつきスタッフ
3月28日読了時間: 7分


さいたま市日進・国道16号沿いの杜を整える。10本の雑木伐採に挑む職人の「速さと静寂」の1日。
①作業前 2026年3月24日、空は抜けるような快晴。我々「株式会社 樹」が降り立ったのは、さいたま市日進。国道16号がすぐ脇を走り、絶え間なく車の走行音が響く個人宅の現場だ。今日のミッションは、敷地内に生い茂った5mから10m級の雑木、計10本の伐採。春の芽吹きを前に、伸び放題となった枝葉を整理し、お庭に光を取り戻す。 現場に到着して最初に行うのは、機材の展開……ではなく、まずは「挨拶」だ。近隣の方々、そして施主様へ元気よく声をかける。我々の仕事は騒音や振動を伴う。だからこそ、作業前のコミュニケーション一つで、現場を取り巻く空気は大きく変わる。 「おはようございます!株式会社 樹です。本日よろしくお願いします」 現場は国道沿いということもあり、人通りや車通りも多い。三脚脚立を立てる位置、伐倒する方向、そして機材を置く場所。2人の職人が阿吽の呼吸で周囲を点検していく。8時まではエンジンをかけない。それが我々のマナーだ。静寂の中でチェンソーの燃料をチェックし、ヘルメットの顎紐を締め直す。 仰ぎ見れば、10本の雑木が春の光を遮るように立っている。10

いつきスタッフ
3月28日読了時間: 6分


埼玉県久喜市・個人宅の景観を守る。10m級のビワとキンモクセイに挑む伐採記:静寂への配慮と職人のスピード感
①作業前 2026年3月19日。春の柔らかな日差しが降り注ぐ中、我々「株式会社 樹」のチームは埼玉県久喜市鷲宮にある個人宅へと向かった。今回のミッションは、庭先に高くそびえ立ったビワとキンモクセイの伐採だ。どちらも樹高10m近くにまで成長しており、施主様の手には負えないサイズになっていた。 現場に到着してまず我々が意識したのは、周囲の環境だ。閑静な住宅街の一角。お隣との距離も近く、作業中の音や埃には細心の注意を払わなければならない。我々の仕事は木を切ることだが、それ以上に「その場所の安らぎを守る」ことが重要だと考えている。 「おはようございます。株式会社 樹です。本日、精一杯務めさせていただきます」 施主様へ挨拶を済ませ、現場を隅々まで確認する。10mの樹木が倒れる範囲、電線の位置、そして作業車両を停める場所。2人の職人が阿吽の呼吸で機材を展開していく。本日の相棒は、2台のチェーンソーと最新の電動ハサミだ。住宅街での作業を考慮し、可能な限り静かに、かつ迅速に。 車両(軽トラ)のエンジン音がいつもより少し不機嫌そうなのが気にかかるが、それもまた現場

いつきスタッフ
3月25日読了時間: 8分


坂戸市赤尾・桜公園の安全を守る。樹高20mのクヌギ剪定と、春を待つ桜並木への細やかな配慮
①作業前 空はどこまでも高く、突き抜けるような青が広がっている。3月17日、埼玉県坂戸市赤尾。赤尾堤桜公園の朝は、まだ冬の名残を感じさせる凛とした冷気に包まれていた。今日でこの現場も2日目。見上げれば、春の主役を待つ桜の枝先が、柔らかい陽光に照らされている。 今回のミッションは、樹高20mに達するクヌギの剪定、そして道路面に大きく張り出した桜の枝の整理だ。公園という公共の場であり、すぐ側には生活道路が通っている。我々「株式会社 樹」の職人にとって、ここは単なる作業現場ではない。地域の方々が安心して春を迎えられるよう、安全というバトンを繋ぐ場所だ。 朝一番、3人のメンバーで入念に打ち合わせを行う。8時を過ぎるまでは、静寂を壊さないよう手作業での準備を進めるのが我々のマナーだ。道路を行き交う車、散歩を楽しむ地域の方々。その一人ひとりの安全を第一に考え、重機に頼らず軽バンと軽トラ、そして自らの腕一本でこの巨木に挑む。2日目という慣れが油断を招かぬよう、足元の感触を確かめ、高鳴る鼓動を抑えながら作業開始の時を待つ。 ②玉切り 20mのクヌギの剪定作業が本

いつきスタッフ
3月23日読了時間: 7分


埼玉県坂戸市・赤尾堤桜公園の巨木に挑む。20mのクヌギ剪定と、春を待つ桜並木の安全を守る職人の一日。
①作業前 埼玉県坂戸市、赤尾堤桜公園。春の足音がすぐそこまで迫る3月16日、我々「株式会社 樹」のチームは、この静かな公園に降り立った。空は雲ひとつない快晴。絶好の作業日和だが、目の前にそびえ立つ標高20m級のクヌギを仰ぎ見ると、自然と背筋が伸びる 。 今日の任務は、この巨大なクヌギの剪定と、公園の象徴である桜の木のうち、道路側に張り出した枝の整理だ。桜は開花を控え、枝先には膨らみ始めた蕾が宿っている。この繊細な時期に、いかに木への負担を最小限に抑え、かつ道路を通る車や歩行者の安全を確保するか。それがプロとしての腕の見せ所だ 。 現場は公園という公共の場。朝の静寂を壊さないよう、機材の準備は慎重に進める。エンジン音を響かせるのは、近隣への配慮から8時を過ぎてからと決めている。その「待ち」の時間こそが重要だ。チェーンソーの燃料を確認し、周囲の養生に不備がないか、指差呼称で一つひとつチェックを重ねる 。 「よし、やるか」。 3人の職人が視線を交わす。阿吽の呼吸でそれぞれの持ち場へと散っていく。20mの高みにある枝先から、道路を往来する人々の安全まで、

いつきスタッフ
3月18日読了時間: 7分


八王子市鑓水・竹林攻略12日目。20mの竹50本と対峙する、密集地での精密伐採と職人の意地
①作業前 空は突き抜けるような青。3月に入り、風の中に少しずつ春の匂いが混じり始めたが、八王子の朝はまだ肌を刺すような冷たさが残っている。今日でこの現場も12日目。東京都八王子市鑓水和泉山、(株)クレーベスト様のすぐ近くに位置するこの竹林が、今回我々が向き合っている「主」だ。 見上げれば、樹高20mはあろうかという竹が、天を隠すほどに密集している。竹林特有の、サワサワと葉が擦れ合う音が耳に心地よい……なんて言っていられるのは、ここが仕事場ではない人間だけだろう。我々職人にとって、この「密」は厄介そのものだ。1本1本が互いの枝を絡ませ、倒れる先を拒むように立ちはだかっている。 今日の目標は50本。数字だけ見れば単純だが、この密集具合では、ただ切れば倒れるというものではない。隣の敷地を汚さない、傷つけない。そんな当たり前のマナーを守り抜くためには、朝一番の段取りが全てを決める。8時を過ぎるのを待ち、静寂を破るチェーンソーの始動音が、今日の戦いの合図だ。メンバーは3人。12日間で培った阿吽の呼吸で、この緑の壁を切り崩していく。 作業前 ②玉切り...

いつきスタッフ
3月12日読了時間: 7分


八王子市鑓水・11日目の死闘。30mの巨大コナラ倒木を攻略せよ!ぬかるむ斜面で魅せる、職人の「人力」集積と意地。
1. 作業前:30mの巨躯と対峙する。静寂を破る覚悟の朝 八王子市鑓水、和泉山の現場も11日目を迎えた。 (株)クレーベスト様のほど近く、連日の作業で私たちの体には確かな疲労が溜まっている。だが、今日の現場に漂う空気はどこか違う。 目の前に横たわるのは、樹高30mにも及ぶ巨大なコナラの倒木だ。 空は突き抜けるような青。 しかし、私たちの足元は依然として、これまでの湿気を含んだ土が重く粘っている。 このぬかるみの中で、どうやってあの巨躯を捌き、集積するか。 一歩間違えれば、不自然な方向に木が転がり、大事故に繋がりかねない。 3人のメンバーの視線が、自然と一点に集まる。 時計の針が8時を回るのを待つ。 近隣への配慮として、音出し作業は8時過ぎから。それが「樹」の変わらぬ鉄則だ。 チェーンソー2台とチルホールを準備し、沈黙の中で各々が自分の役割を再確認する。 この30mの巨木を攻略し、山を本来の姿に戻す。 長い戦いもいよいよ佳境。職人たちの顔に、静かな闘志が宿った。 作業前 2. 玉切り:30mの巨躯を解体する。チェーンソーとチルホールの共鳴...

いつきスタッフ
3月11日読了時間: 4分


八王子市鑓水・神社を囲む杜の再生9日目。ぬかるむ足元と格闘し、コナラと竹林を攻略する3人の連携
作業前 1. 作業前:長き戦いも佳境へ。静寂の中に響く準備の音 八王子市鑓水、和泉山の現場も今日で9日目を迎えた 。 (株)クレーベスト様のすぐ近く、これまで幾多の巨木と対峙してきたこの現場も、いよいよ仕上げの段階に入りつつある。 空は雲ひとつない快晴。だが、足元はこれまでの雨の影響か、ひどくぬかるんでいた。一歩踏み出すごとに重く粘る土が、作業の難航を予感させる。 朝8時。 私たちは現場に到着したが、すぐにチェーンソーを回すことはしない 。 近隣住民の方々への配慮、そしてこの場所が持つ静寂を乱さないよう、音出しは8時を過ぎてからと心に決めている 。 それが職人としてのマナーであり、信頼への第一歩だ。 3人のメンバーで今日の工程を最終確認し、各々のチェーンソーと登り道具に火を入れる前の静かな点検作業が続く。 ぬかるんだ地面、4本のコナラ、そして密集する竹林。 今日という一日に向けて、静かに、しかし確実に気合を注入していった。 2. 玉切り:ぬかるむ足元、チェーンソーの唸り。一刀に魂を込めて 伐倒したコナラの巨木が、湿った地面に横たわる。...

いつきスタッフ
3月11日読了時間: 6分


【八王子市鑓水・8日目】20m級コナラ7本の猛攻。4人の結束と、ぬかるむ足元で挑む「超・人力集積」の限界
①作業前:4人の結束で挑む、鑓水の「壁」への再挑戦 2026年3月7日。八王子市鑓水での格闘も8日目を迎えた。 今日は、昨日の経験を踏まえて人員を4名に増強。眼前に立ちはだかるのは、昨日よりもさらに高さを増した20メートル級のコナラ7本、そして依然として密度を誇る約80本の竹林だ。 写真は、作業開始直前の現場。雲一つない晴天が広がっているが、我々の足元には昨日までの湿気が残り、冷たい空気が停滞している。 今回のターゲットとなるコナラは、どれも20メートルに達する巨木ばかりだ。昨日よりもさらに隣接建物や境界線への距離が近く、4人の連携が勝敗を分けることになる。 「今日は数が多い。足元も悪いから、互いの位置を常に確認しろよ」 朝のミーティングで、リーダーの言葉が飛ぶ。 特に「人力での集積」が前提のこの現場において、コナラ7本という分量は、作業後半に凄まじい肉体的負担となって跳ね返ってくることが予想される。さらに、地面のぬかるみは昨日よりも深刻だ。踏ん張るべき足場が不安定な中での巨木伐採。それは、一歩間違えれば重大な事故に直結する。...

いつきスタッフ
3月8日読了時間: 11分


【八王子市鑓水・7日目】コナラと120本の竹が織り成す「緑の迷宮」。チェーンソーを拒む竹林との泥臭い格闘戦
①作業前:静寂の境界線、120本の竹が潜む「緑の障壁」 2026年3月6日。八王子市鑓水の現場は、今日から新たな局面を迎える。 これまでの5日間の主役が「天を突く25メートルのナラ」であったなら、今日からの主役は、15メートルのコナラ4本、そして背後に控える約120本の竹林だ。 写真は、作業開始直前の現場。そこには、ただの「木」や「竹」ではなく、数年、数十年という月日をかけて複雑に絡み合い、もはや一つの巨大な「壁」と化した自然が立ちはだかっていた。 今回のポイントは、株式会社クレーベスト様のすぐ近く、という立地にある。隣接する敷地との境界が非常に近く、少しの油断が大きなトラブルに直結する。職人として最も神経を使う「配慮」と「精度」が同時に求められる場所だ。 「竹か……。こいつは厄介だぞ」 誰ともなく呟く。竹は木とは違う。そのしなり、中空の構造、そして何より密度。120本という数字は、ただの作業量ではない。一本一本が互いに絡み合い、どこをどう切り崩せば安全に解体できるか。その「パズル」を解く前の、嵐の前の静けさが現場に漂う。 時刻は午前8時。...

いつきスタッフ
3月7日読了時間: 12分


【八王子市鑓水・完結編】神社の巨木ナラ25mを制す。滑る足元、チルホールに込めた3人の執念
①作業前:静寂を切り裂く、25メートルの巨人との最終対話 2026年3月5日。八王子市鑓水、神社の傍らで続けてきたこの現場も、ついに6日目の朝を迎えた。 昨日までの雨が嘘のように、空は見事なまでの「伐採日和」を提示している。だが、地上の我々を待ち受けていたのは、抜けるような青空とは裏腹に、湿り気を帯びて牙を剥く現場のリアリティだった。 見上げる先には、天を突くようにそびえる25メートルのナラ。 写真は、朝一番の光の中でその巨躯を捉えたものだ。枝先に残る雨の滴が光を反射しているが、これは職人にとって「滑る」という死線への警告に他ならない。 「今日で決めるぞ。」 3人のチームに、言葉は多く必要ない。昨日、一本の巨木を仕留めたことで生まれた空間が、皮肉にも風の通り道となり、残されたナラをわずかに揺らしている。神社を守るように立ってきたこの木に敬意を払いつつも、我々は冷徹な「解体者」として、登り道具とチェーンソーの点検を始めた。 この6日目というタイミング。蓄積した疲労は、朝の冷気の中で筋肉を強張らせる。しかし、それ以上に研ぎ澄まされているのは「この木を

いつきスタッフ
3月5日読了時間: 9分


【八王子市鑓水】神社の傍らにそびえる25mの巨木。雨上がりのナラ伐採、5日目の緊張感
①静寂の境内に響く、覚悟の号令 東京都八王子市鑓水。 歴史を刻んだ神社のすぐ横に、その「主」は立っていた。 見上げる先にあるのは、高さ25メートルに及ぶ巨大なナラの木。今日でこの現場も5日目を迎えるが、空を見上げれば朝までの雨が嘘のように晴れ渡っている。だが、伐採屋にとって「雨上がりの晴天」は、決して手放しで喜べるコンディションではない。 樹皮はたっぷりと水分を吸い、登り道具の爪を弾くほどに滑りやすい。足元も泥にまみれ、一歩の踏み込みが命取りになる。そんな緊張感の中、3人のチームで静かに作業を開始した。 「風はどうだ?」 「予報ほどは吹いていない。いける。」 神社の厳かな空気を汚さぬよう、音出し作業は8時からと決めている。チェーンソーの鋭いエンジン音が鳴り響く前の、この嵐の前の静けさのような時間が、実は一番神経を研ぎ澄ませる瞬間だ。 目の前のナラは、まるで我々の実力を試すかのように、濡れた枝を重たく垂らしている。 25メートル。ビルで言えば8階か9階に相当する高さだ。そこへ生身で挑み、巨大な枝をコントロールして落とす。 道具の点検に一切の妥協は許

いつきスタッフ
3月5日読了時間: 11分


埼玉県入間市・線路脇の難所を攻略。17m高所作業車と電動チェーンソーで拓く、安全な空。
①作業前:入間市高倉・線路脇。別チームが挑む、極限の配置戦略とプロの連携 2026年3月2日、月曜日。この日、私たちのチームは二手に分かれ、それぞれが難易度の高い現場へと向かっていました。私が八王子の神域で巨木と対峙している頃、もう一方の精鋭チームが降り立ったのは、埼玉県入間市高倉。敷地の境界線を越え、線路側や道路側へ大きくせり出した樫(カシ)の木やサワラなどの伐採作業を完遂するためです。 現場の空はどんよりとした曇天。空気は冷たく湿り、これから始まる「空中の戦い」の厳しさを予感させるような、静かな緊張感が漂っています。入間のチームが直面したのは、プロとしての機転を試される「想定外」の事態でした。事前に確保していたはずの駐車場が、まさかの「満車」。 しかし、現場を任せているスタッフたちに焦りはありません。 「予定通りにいかないのが現場。即座に配置を組み替えよう」 と、限られた狭いスペースの中に17m高所作業車と2tダンプをいかに戦略的に配置するか、阿吽の呼吸でシミュレーションを完了させました。 見上げれば、そこには幾重にも交差する電線、そしてフェ

いつきスタッフ
3月2日読了時間: 6分
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