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さいたま市中央区・巨木攻略Day3|「2人で大丈夫?」の声を、圧倒的な技術で安心に変える。

  • 執筆者の写真: いつきスタッフ
    いつきスタッフ
  • 5 日前
  • 読了時間: 13分

①作業前

2026年4月17日。さいたま市中央区八王子の現場は、快晴の空の下、3日目の朝を迎えた。 昨日の3人体制・大型重機投入による怒涛の進捗から一夜明け、本日は再び2人の少数精鋭体制へと戻る。現場には昨日集積された巨大な材が山をなし、25m級の広葉樹たちがまだ数本、攻略の時を待っていた。

準備を進めていると、施主様が少し心配そうな表情で声をかけてこられた。 「今日は2人だけなんですか……?あんなに大きな木があるのに、大丈夫ですか?」

無理もない。地上25mという、ビル8階に相当する高さを相手にするのだ。昨日までの大人数での作業を見ていれば、2人という数字が心細く映るのも当然かもしれない。だが、私たちは静かに、しかし自信を持ってこう答えた。

「大丈夫です。プロの2人ですから、安心してお任せください」

8時のチャイムとともに作業開始。住宅街への騒音に配慮しながらも、私たちの手は淀みなく動く。軽バンから降ろした最小限かつ最強の道具たち、そして信頼し合う2人の阿吽の呼吸。お客様の「不安」を、夕方には「驚き」と「感動」に変えてみせる。そんな密かな決意を胸に、3日目の火蓋が切って落とされた。




②ユンボで片付け作業

作業開始の合図とともに、まずは前日までに発生した大量の枝葉と幹を整理し、本日の「主戦場」を確保することから始める。3日目ともなると、地上に積み上がった材のボリュームは相当なものだ。ここで活躍するのが、2日目から引き続き現場を支える大型ユンボである。

「よし、まずは足元をクリーンにするぞ」。

オペレーターが巧みにレバーを操り、ユンボのグラップルが地面を覆う枝葉を次々と掴み上げていく。人力であれば数時間を要する整理作業も、重機のパワーにかかれば驚くほどのスピードで片付いていく。この「片付け」こそが、2人体制で安全を担保するための最重要プロセスだ。足元に枝が散乱していれば、チェーンソーを持っての移動中に転倒するリスクが高まる。また、次に倒す木の着地地点を確保するためにも、ユンボによる空間作りは欠かせない。

昨日までの「3人+重機」という厚い布陣から、今日は「2人+重機」。人数が減った分、一人ひとりの役割はより多角的になる。ユンボを動かす傍らで、もう一人は重機が掴みやすいように材の向きを整え、細かいゴミを掃き集める。

お客様は時折、窓からその様子を眺めておられた。最初は「2人で本当に進むのか」という不安の色が見えていたが、重機と職人が一体となって淀みなく現場を整えていく光景に、次第にその表情に驚きが混じり始めているのが分かった。25mの巨木を制するための第一歩は、この徹底した「地上の平定」にあるのだ。




③伐倒作業

足元がクリーンに整い、いよいよ本日最初の巨木伐倒へと移る。対象は、昨日まで25mの空中戦を繰り広げていた広葉樹の主幹だ。枝は払い落とされ、天に向かって真っ直ぐに伸びる巨大な「柱」となっている。

「2人で大丈夫?」というお客様の心配を払拭するためには、ここでの「一発必中」の伐倒こそが最大の証明となる。住宅地、そして国道に近いこの現場では、倒す方向の誤差は数センチも許されない。私は木の重心と曲がり具合をミリ単位で見極め、相棒と視線を交わす。

「よし、受け口行くぞ」。

チェーンソーが始動し、カシの硬い木質を捉える。鋭い音とともに、鮮やかなオレンジ色のおが屑が舞う。まずは倒したい方向に「受け口」を刻み、続いて反対側から「追い口」を入れる。木の動きをコントロールする「ツル」を慎重に残しながら、クサビを打ち込んでいく。

「倒れるぞ!!」

相棒の叫び声とともに、クサビを一気に叩き込む。ミシミシと音を立てながら、巨大な幹がゆっくりと、しかし圧倒的な質量を持って傾き始めた。重力に引かれ、空気を切り裂くような轟音を立てて倒れゆく25mの幹。狙い通り、住宅や電線を避けたピンポイントの着地地点へと、地響きを立てて横たわった。

その瞬間、窓から見ておられたお客様から「おお……!」という感嘆の声が上がった。昨日までの大人数での作業と遜色ない、いや、2人だからこそ際立つ「プロの精度」。私たちは互いの無事を確認し、すぐに次の工程へと意識を切り替えた。




④玉切り作業

伐倒された25mの巨軀を、搬出や集積が可能なサイズへと切り分けていく「玉切り(たまぎり)」作業。地表に横たわった幹は、その重厚な質量ゆえに複雑な圧力がかかっている。一見、倒れた木を切るだけの単純な作業に思えるが、実はここが現場で最も「想定外」が起きやすい局面でもある。

「……あ、挟まったな」

作業中、不意にチェーンソーの回転が止まった。広葉樹の幹を切り進む際、材の重みで切り口が自重で閉じてしまい、ソーチェン(刃)をガッチリと噛み込んでしまったのだ。プロの世界でも起こりうるこの現象だが、焦りは禁物。無理に引き抜こうとすれば刃を傷め、最悪の場合はバーが曲がってしまう。

私たちはすぐさま予備のチェーンソーを手に取り、挟まった箇所の周囲に慎重に刃を入れ、圧力を逃がす。あるいはクサビを打ち込み、わずかな隙間を作る。この冷静なリカバリーこそが、経験の差だ。2人という少人数体制だからこそ、こうしたトラブルで時間をロスすることは避けたいが、急がば回れ。確実な対処で、数分後には再び鋭いエンジン音が現場に響き渡った。

お客様は、私たちがトラブルに直面しても顔色一つ変えず、淡々と、かつ的確に道具を使い分けて解決する姿をじっと見守っておられた。完璧な成功だけでなく、不測の事態をどう乗り越えるか。その背中を見せることもまた、プロとしての信頼を築く大切な要素なのだ。挟まった刃が解放され、巨大な幹がゴロリと転がった瞬間、現場の空気はより一層引き締まっていった。




⑤枝払い作業

「ガチンッ」という音とともに挟まった刃を解放し、玉切りを終えた幹が地面に落ち着くと、次は四方に広がる枝葉を捌く「枝払い」の工程だ。25m級の広葉樹ともなれば、一本の木から出る枝のボリュームは想像を絶する。地上は瞬く間に、複雑に絡み合った枝のジャングルと化していく。

ここで試されるのは、2人の「整理の美学」だ。住宅地での作業において、私たちはただ切るだけでなく、常に現場を美しく保つことに執着する。枝が散乱した状態では足元が不安定になり、次の伐倒時に逃げ場を失う危険があるからだ。私はチェーンソーを軽快に操り、太い枝から細かな梢までを瞬時に切り分けていく。

「この枝は集積しやすいように、あっちの向きで揃えよう」。

相棒と声を掛け合いながら、バラバラな方向を向いた枝を一定の長さに切り揃え、種類ごとにまとめていく。広葉樹の枝は粘りがあり、切り落とす際にも独特のしなりを見せる。住宅の塀や植栽を傷つけないよう、落とす位置を慎重にコントロールしながらの作業だ。

ふと顔を上げると、お客様が庭先から作業の様子を熱心に見ておられた。朝の不安げな表情は消え、無駄のない動きで山のような枝が次々と「材」へと整理されていく様子に、どこか安心されたような、感心したような眼差しを送ってくださっている。2人という最小限のユニットが生み出す、圧倒的な「整頓のスピード」。それが、お客様との間に確かな信頼の橋を架けていく。




⑥お昼休憩中

午前中の緊迫した伐倒と、想定外のチェーンソー噛み込みトラブル。それらを乗り越えた現場に、束の間の平穏が訪れる。時刻は正午。住宅街の喧騒から一歩奥まった作業エリアの木陰に、私たちはオレンジ色のシートを広げた。

2人体制の現場では、休憩時間も貴重な「情報共有」の場となる。 「あの幹、見た目以上に重心が複雑だったな」 「午後の伐倒ラインは、ユンボの旋回軌道を考えてもう少し東側に振ろうか」

お弁当を頬張りながら、午前中の動きを反省し、午後の戦略を練る。軽バン一台で乗り込んだ現場だからこそ、限られたスペースをどう使い切るかが午後の勝負を分ける。

ふと顔を上げると、朝はあんなに不安そうにしていたお客様が、遠くからこちらを見ておられた。私たちがリラックスして食事をしている姿を見て、少し安心されたのかもしれない。プロの仕事は、張り詰めた「動」の時間だけでなく、こうした「静」の時間の余裕からも、その熟練度が伝わるものだ。

春の柔らかな日差しを浴びながら、カシの巨木が作る木陰でしばし目を閉じる。25mの空と向き合うためには、この数十分の休息で集中力を限界までリセットする必要がある。心地よい風が吹き抜ける中、私たちは午後の「第2ラウンド」に向けて、静かに闘志を蓄えていた。





⑦伐倒作業

お昼休憩を終え、いよいよ午後の部がスタート。午前中に玉切りと枝払いを済ませたことで、敷地内には新たな伐倒スペースが確保されている。次なるターゲットは、住宅の境界線付近に佇む巨木だ。

2人体制の現場において、午後の伐倒は午前中以上に神経を使う。気温が上がり、集中力が削がれやすい時間帯であることに加え、午後は風向きが微妙に変化することが多いからだ。ましてや25m級の広葉樹。枝を落として「柱」の状態にしているとはいえ、その重量は凄まじい。

「受け口、入れます」。

相棒に合図を送り、チェーンソーを始動させる。狙うのは、家屋から遠ざかり、かつユンボが後で作業しやすい正確なポイントだ。広葉樹の硬い幹に刃が吸い込まれ、V字の受け口が鮮やかに刻まれる。続いて、反対側から追い口を慎重に切り進めていく。

「ツル」の厚みを指一本分残したところで、クサビを打ち込む。カーン、カーンという金属音が住宅街に響き、巨木がわずかに身震いした。

「倒れるぞ!!」

相棒の鋭い声が響く。ゆっくりと、放物線を描くように巨躯が宙を舞う。地響きと共に、狙い通りの空地へと正確に着地。窓越しにその瞬間を見ていたお客様が、思わず拍手をしてくださるのが見えた。「2人で大丈夫?」という朝の不安は、この一撃で完全に「信頼」へと塗り替えられた確信があった。




⑧玉切り作業

午後一番の伐倒が無事に完了し、静寂が戻ったのも束の間、現場は再びチェーンソーの咆哮とユンボのエンジン音に包まれる。倒したばかりの25mの巨躯を、搬出可能なサイズへと解体していく「玉切り作業」の開始だ。

この工程で私たちが最も意識するのは、現場全体の「循環」である。倒れたままの巨木は、その場を占拠する巨大な障害物でもある。2人体制の限られたリソースの中で作業効率を落とさないためには、私がチェーンソーで切り分けた材を、相棒がユンボですぐさま集積場所へと運び出すという、ノンストップの連携が不可欠だ。

広葉樹の幹は非常に重量があり、不適切な位置に刃を入れれば、午前中と同じように再びチェーンソーが挟まるリスクがある。 「ここは圧力がかかっているな」 材の「しなり」と地面との接地ポイントを瞬時に読み取り、下から、あるいは上からと、巧みに刃の角度を変えていく。切り離された瞬間に材がゴロリと転がる。その僅かな隙を見逃さず、相棒がユンボのグラップルを差し込み、鮮やかな手つきで材を掴み上げていく。

切りたての材からは、広葉樹特有の力強い香りが立ち上る。午前中のトラブルを教訓に、一太刀ごとに慎重かつ大胆に刃を進める。みるみるうちに巨大な幹が規格通りの「丸太」へと姿を変え、地上が整理されていく。お客様が朝に感じていた「2人で大丈夫か?」という不安は、この流れるような連携作業によって、確信に満ちた「信頼」へと完全に塗り替えられていた。




⑨ユンボで片付け作業

午後の伐倒と玉切りが一段落したところで、再びユンボが現場の主役に躍り出る。この「片付け作業」は、単なるゴミ拾いではない。限られた2人という戦力で、明日以降の作業をいかに「楽」に、そして「安全」に進められるかを決定づける戦略的な工程だ。

「よし、一気に中央を空けるぞ」。

相棒がユンボのレバーを慎重かつ大胆に操作し、グラップルで材を掴み上げていく。私が先ほど切り分けたばかりの広葉樹の幹や、山のように積み重なった枝葉が、魔法のように一箇所へと集約されていく。ユンボのキャタピラが地面を踏みしめるたび、雑然としていた現場に「道」ができ、視界が開けていく。

2人体制の強みは、この瞬間の意思疎通の速さにある。 「その大きな幹は奥に積んで、手前は枝葉で固めよう」 「了解、旋回半径に気をつけて」 インカム越しに短い言葉を交わすだけで、重機と人間がまるで一つの生き物のように連動する。

お客様は、庭の隅からその様子を驚きを持って眺めておられた。朝、私たちが軽バン一台で現れた時には想像もつかなかったであろう「圧倒的な片付けのスピード」。重機のパワーを120%引き出す職人の操縦技術によって、数時間前まで巨木が横たわっていた場所は、今や次の搬出を待つだけの「整理されたストックヤード」へと変貌を遂げていた。




⑩幹集積作業

「片付け作業」が一段落し、現場の主役は再び「幹」へと移る。2日目、3日目で伐倒され、玉切りされたカシや他の広葉樹の主幹たち。これらは非常に重量があり、バラバラに置かれた状態では現場の動線を塞ぐ巨大な障害物となってしまう。ここで行われる「幹集積作業」は、ただ材を一箇所にまとめるだけでなく、明日以降の「大型車両での搬出」を見据えた戦略的な工程だ。

「よし、一番大きなカシの幹は下にして、土台を作るぞ」。

オペレーターがユンボのグラップルを繊細に操り、重量感のある材を一本ずつ確実に捉える。人力では数人がかりでも動かせないような主幹を、まるでマッチ棒を扱うかのように軽々と持ち上げ、集積場所へと運んでいく。

今回の現場は住宅地。重機の旋回一つとっても、周囲のフェンスや残すべき樹木への接触は絶対に許されない。地上の作業員とユンボが「阿吽の呼吸」で連携し、重機が材を掴む瞬間に合わせて足元を清掃し、次の運搬ルートを確保する。

「よし、一気に片付けるぞ!」

エンジン音が轟く中、山のようだった枝葉がみるみるうちに整理され、積み上げられていく。コンマ0.45というクラスならではのリーチと保持力が、広大な敷地を「管理された作業場」へと塗り替えていく。この重機の機動力こそが、25m級の巨木群を相手にしながら「3日目にして大勢を決する」という驚異的なスピード感を生み出す原動力なのだ。

お客様は時折、窓からその様子を眺めておられた。最初は「2人で本当に進むのか」という不安の色が見えていたが、重機と職人が一体となって淀みなく現場を整えていく光景に、次第にその表情に驚きが混じり始めているのが分かった。25mの巨木を制するための第一歩は、この徹底した「地上の平定」にあるのだ。




⑪作業後

17時。さいたま市中央区八王子の空が、この3日間で最も広く、そして美しく夕日に染まった。2人体制で挑んだ3日目の作業も、無事に怪我なく、計画通りに終了した。

朝の開始前、不安そうな表情で「2人で大丈夫ですか?」と問いかけてこられた施主様。作業を終えた今の景色を、私たちは自信を持ってお客様と一緒に見上げた。そこには、鬱蒼としていた巨木群の姿はなく、代わりに整然と積み上げられた材の山と、明日からの新しい光を予感させる開放的な空間が広がっていた。

「本当に、たった2人でここまでやってしまうなんて……驚きました。ありがとうございます」。

その言葉とともにいただいた満面の笑み。それこそが、私たちがプロとして最も欲していた「答え」だった。少人数であることは、決して「できない理由」にはならない。むしろ、2人だからこそ研ぎ澄まされる連携があり、機動力がある。それを技術で証明できた瞬間の充足感は、言葉にできないものがある。

最後は、ユンボで集積した幹の山を最終確認し、周囲を掃き清める。今回の現場はこれで終わりではない。この後には、大型車両を投入してのダイナミックな「搬出作業」という最終章が控えている。2人で平定したこの「戦場」を、次なる搬出班がスムーズに動ける完璧な状態に整え、私たちは3日目の現場を後にした。

さいたま市の街並みに夜の帳が下りる中、軽バンのバックミラーに映る現場は、朝とは見違えるほどスッキリとしていた。お客様の「不安」を「感動」に変え、私たちはまた、次の誇り高き現場へと向かう。




記入者: 株式会社 樹

現場: 埼玉県さいたま市中央区八王子 個人宅

人員: 2人

完了日: 2026/04/17(作業3日目・伐採および集積完了)

成果: 広葉樹4本の伐倒、25m級の玉切り・枝払い作業を2人体制で完遂。チェーンソーが挟まるトラブルにも冷静に対処し、ユンボを駆使して搬出に最適な集積場を構築。お客様の初期の不安を払拭し、プロとしての高い信頼を獲得して搬出フェーズへと繋げた。


 
 
 

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