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埼玉県坂戸市・赤尾堤桜公園の巨木に挑む。20mのクヌギ剪定と、春を待つ桜並木の安全を守る職人の一日。
①作業前 埼玉県坂戸市、赤尾堤桜公園。春の足音がすぐそこまで迫る3月16日、我々「株式会社 樹」のチームは、この静かな公園に降り立った。空は雲ひとつない快晴。絶好の作業日和だが、目の前にそびえ立つ標高20m級のクヌギを仰ぎ見ると、自然と背筋が伸びる 。 今日の任務は、この巨大なクヌギの剪定と、公園の象徴である桜の木のうち、道路側に張り出した枝の整理だ。桜は開花を控え、枝先には膨らみ始めた蕾が宿っている。この繊細な時期に、いかに木への負担を最小限に抑え、かつ道路を通る車や歩行者の安全を確保するか。それがプロとしての腕の見せ所だ 。 現場は公園という公共の場。朝の静寂を壊さないよう、機材の準備は慎重に進める。エンジン音を響かせるのは、近隣への配慮から8時を過ぎてからと決めている。その「待ち」の時間こそが重要だ。チェーンソーの燃料を確認し、周囲の養生に不備がないか、指差呼称で一つひとつチェックを重ねる 。 「よし、やるか」。 3人の職人が視線を交わす。阿吽の呼吸でそれぞれの持ち場へと散っていく。20mの高みにある枝先から、道路を往来する人々の安全まで、

いつきスタッフ
3月18日読了時間: 7分


八王子市鑓水・竹林攻略12日目。20mの竹50本と対峙する、密集地での精密伐採と職人の意地
①作業前 空は突き抜けるような青。3月に入り、風の中に少しずつ春の匂いが混じり始めたが、八王子の朝はまだ肌を刺すような冷たさが残っている。今日でこの現場も12日目。東京都八王子市鑓水和泉山、(株)クレーベスト様のすぐ近くに位置するこの竹林が、今回我々が向き合っている「主」だ。 見上げれば、樹高20mはあろうかという竹が、天を隠すほどに密集している。竹林特有の、サワサワと葉が擦れ合う音が耳に心地よい……なんて言っていられるのは、ここが仕事場ではない人間だけだろう。我々職人にとって、この「密」は厄介そのものだ。1本1本が互いの枝を絡ませ、倒れる先を拒むように立ちはだかっている。 今日の目標は50本。数字だけ見れば単純だが、この密集具合では、ただ切れば倒れるというものではない。隣の敷地を汚さない、傷つけない。そんな当たり前のマナーを守り抜くためには、朝一番の段取りが全てを決める。8時を過ぎるのを待ち、静寂を破るチェーンソーの始動音が、今日の戦いの合図だ。メンバーは3人。12日間で培った阿吽の呼吸で、この緑の壁を切り崩していく。 作業前 ②玉切り...

いつきスタッフ
3月12日読了時間: 7分


八王子市鑓水・11日目の死闘。30mの巨大コナラ倒木を攻略せよ!ぬかるむ斜面で魅せる、職人の「人力」集積と意地。
1. 作業前:30mの巨躯と対峙する。静寂を破る覚悟の朝 八王子市鑓水、和泉山の現場も11日目を迎えた。 (株)クレーベスト様のほど近く、連日の作業で私たちの体には確かな疲労が溜まっている。だが、今日の現場に漂う空気はどこか違う。 目の前に横たわるのは、樹高30mにも及ぶ巨大なコナラの倒木だ。 空は突き抜けるような青。 しかし、私たちの足元は依然として、これまでの湿気を含んだ土が重く粘っている。 このぬかるみの中で、どうやってあの巨躯を捌き、集積するか。 一歩間違えれば、不自然な方向に木が転がり、大事故に繋がりかねない。 3人のメンバーの視線が、自然と一点に集まる。 時計の針が8時を回るのを待つ。 近隣への配慮として、音出し作業は8時過ぎから。それが「樹」の変わらぬ鉄則だ。 チェーンソー2台とチルホールを準備し、沈黙の中で各々が自分の役割を再確認する。 この30mの巨木を攻略し、山を本来の姿に戻す。 長い戦いもいよいよ佳境。職人たちの顔に、静かな闘志が宿った。 作業前 2. 玉切り:30mの巨躯を解体する。チェーンソーとチルホールの共鳴...

いつきスタッフ
3月11日読了時間: 4分


八王子市鑓水・神社を囲む杜の再生9日目。ぬかるむ足元と格闘し、コナラと竹林を攻略する3人の連携
作業前 1. 作業前:長き戦いも佳境へ。静寂の中に響く準備の音 八王子市鑓水、和泉山の現場も今日で9日目を迎えた 。 (株)クレーベスト様のすぐ近く、これまで幾多の巨木と対峙してきたこの現場も、いよいよ仕上げの段階に入りつつある。 空は雲ひとつない快晴。だが、足元はこれまでの雨の影響か、ひどくぬかるんでいた。一歩踏み出すごとに重く粘る土が、作業の難航を予感させる。 朝8時。 私たちは現場に到着したが、すぐにチェーンソーを回すことはしない 。 近隣住民の方々への配慮、そしてこの場所が持つ静寂を乱さないよう、音出しは8時を過ぎてからと心に決めている 。 それが職人としてのマナーであり、信頼への第一歩だ。 3人のメンバーで今日の工程を最終確認し、各々のチェーンソーと登り道具に火を入れる前の静かな点検作業が続く。 ぬかるんだ地面、4本のコナラ、そして密集する竹林。 今日という一日に向けて、静かに、しかし確実に気合を注入していった。 2. 玉切り:ぬかるむ足元、チェーンソーの唸り。一刀に魂を込めて 伐倒したコナラの巨木が、湿った地面に横たわる。...

いつきスタッフ
3月11日読了時間: 6分


【八王子市鑓水・8日目】20m級コナラ7本の猛攻。4人の結束と、ぬかるむ足元で挑む「超・人力集積」の限界
①作業前:4人の結束で挑む、鑓水の「壁」への再挑戦 2026年3月7日。八王子市鑓水での格闘も8日目を迎えた。 今日は、昨日の経験を踏まえて人員を4名に増強。眼前に立ちはだかるのは、昨日よりもさらに高さを増した20メートル級のコナラ7本、そして依然として密度を誇る約80本の竹林だ。 写真は、作業開始直前の現場。雲一つない晴天が広がっているが、我々の足元には昨日までの湿気が残り、冷たい空気が停滞している。 今回のターゲットとなるコナラは、どれも20メートルに達する巨木ばかりだ。昨日よりもさらに隣接建物や境界線への距離が近く、4人の連携が勝敗を分けることになる。 「今日は数が多い。足元も悪いから、互いの位置を常に確認しろよ」 朝のミーティングで、リーダーの言葉が飛ぶ。 特に「人力での集積」が前提のこの現場において、コナラ7本という分量は、作業後半に凄まじい肉体的負担となって跳ね返ってくることが予想される。さらに、地面のぬかるみは昨日よりも深刻だ。踏ん張るべき足場が不安定な中での巨木伐採。それは、一歩間違えれば重大な事故に直結する。...

いつきスタッフ
3月8日読了時間: 11分


【八王子市鑓水・7日目】コナラと120本の竹が織り成す「緑の迷宮」。チェーンソーを拒む竹林との泥臭い格闘戦
①作業前:静寂の境界線、120本の竹が潜む「緑の障壁」 2026年3月6日。八王子市鑓水の現場は、今日から新たな局面を迎える。 これまでの5日間の主役が「天を突く25メートルのナラ」であったなら、今日からの主役は、15メートルのコナラ4本、そして背後に控える約120本の竹林だ。 写真は、作業開始直前の現場。そこには、ただの「木」や「竹」ではなく、数年、数十年という月日をかけて複雑に絡み合い、もはや一つの巨大な「壁」と化した自然が立ちはだかっていた。 今回のポイントは、株式会社クレーベスト様のすぐ近く、という立地にある。隣接する敷地との境界が非常に近く、少しの油断が大きなトラブルに直結する。職人として最も神経を使う「配慮」と「精度」が同時に求められる場所だ。 「竹か……。こいつは厄介だぞ」 誰ともなく呟く。竹は木とは違う。そのしなり、中空の構造、そして何より密度。120本という数字は、ただの作業量ではない。一本一本が互いに絡み合い、どこをどう切り崩せば安全に解体できるか。その「パズル」を解く前の、嵐の前の静けさが現場に漂う。 時刻は午前8時。...

いつきスタッフ
3月7日読了時間: 12分


【八王子市鑓水・完結編】神社の巨木ナラ25mを制す。滑る足元、チルホールに込めた3人の執念
①作業前:静寂を切り裂く、25メートルの巨人との最終対話 2026年3月5日。八王子市鑓水、神社の傍らで続けてきたこの現場も、ついに6日目の朝を迎えた。 昨日までの雨が嘘のように、空は見事なまでの「伐採日和」を提示している。だが、地上の我々を待ち受けていたのは、抜けるような青空とは裏腹に、湿り気を帯びて牙を剥く現場のリアリティだった。 見上げる先には、天を突くようにそびえる25メートルのナラ。 写真は、朝一番の光の中でその巨躯を捉えたものだ。枝先に残る雨の滴が光を反射しているが、これは職人にとって「滑る」という死線への警告に他ならない。 「今日で決めるぞ。」 3人のチームに、言葉は多く必要ない。昨日、一本の巨木を仕留めたことで生まれた空間が、皮肉にも風の通り道となり、残されたナラをわずかに揺らしている。神社を守るように立ってきたこの木に敬意を払いつつも、我々は冷徹な「解体者」として、登り道具とチェーンソーの点検を始めた。 この6日目というタイミング。蓄積した疲労は、朝の冷気の中で筋肉を強張らせる。しかし、それ以上に研ぎ澄まされているのは「この木を

いつきスタッフ
3月5日読了時間: 9分


【八王子市鑓水】神社の傍らにそびえる25mの巨木。雨上がりのナラ伐採、5日目の緊張感
①静寂の境内に響く、覚悟の号令 東京都八王子市鑓水。 歴史を刻んだ神社のすぐ横に、その「主」は立っていた。 見上げる先にあるのは、高さ25メートルに及ぶ巨大なナラの木。今日でこの現場も5日目を迎えるが、空を見上げれば朝までの雨が嘘のように晴れ渡っている。だが、伐採屋にとって「雨上がりの晴天」は、決して手放しで喜べるコンディションではない。 樹皮はたっぷりと水分を吸い、登り道具の爪を弾くほどに滑りやすい。足元も泥にまみれ、一歩の踏み込みが命取りになる。そんな緊張感の中、3人のチームで静かに作業を開始した。 「風はどうだ?」 「予報ほどは吹いていない。いける。」 神社の厳かな空気を汚さぬよう、音出し作業は8時からと決めている。チェーンソーの鋭いエンジン音が鳴り響く前の、この嵐の前の静けさのような時間が、実は一番神経を研ぎ澄ませる瞬間だ。 目の前のナラは、まるで我々の実力を試すかのように、濡れた枝を重たく垂らしている。 25メートル。ビルで言えば8階か9階に相当する高さだ。そこへ生身で挑み、巨大な枝をコントロールして落とす。 道具の点検に一切の妥協は許

いつきスタッフ
3月5日読了時間: 11分


埼玉県入間市・線路脇の難所を攻略。17m高所作業車と電動チェーンソーで拓く、安全な空。
①作業前:入間市高倉・線路脇。別チームが挑む、極限の配置戦略とプロの連携 2026年3月2日、月曜日。この日、私たちのチームは二手に分かれ、それぞれが難易度の高い現場へと向かっていました。私が八王子の神域で巨木と対峙している頃、もう一方の精鋭チームが降り立ったのは、埼玉県入間市高倉。敷地の境界線を越え、線路側や道路側へ大きくせり出した樫(カシ)の木やサワラなどの伐採作業を完遂するためです。 現場の空はどんよりとした曇天。空気は冷たく湿り、これから始まる「空中の戦い」の厳しさを予感させるような、静かな緊張感が漂っています。入間のチームが直面したのは、プロとしての機転を試される「想定外」の事態でした。事前に確保していたはずの駐車場が、まさかの「満車」。 しかし、現場を任せているスタッフたちに焦りはありません。 「予定通りにいかないのが現場。即座に配置を組み替えよう」 と、限られた狭いスペースの中に17m高所作業車と2tダンプをいかに戦略的に配置するか、阿吽の呼吸でシミュレーションを完了させました。 見上げれば、そこには幾重にも交差する電線、そしてフェ

いつきスタッフ
3月2日読了時間: 6分


八王子市鑓水・神社の杜を守る。樹高25mの巨木ナラと20mカシに挑む、静寂と情熱の伐採記録
①作業前:神域に差し込む朝光と、25mの巨塔が放つ無言の圧力 2026年3月2日、月曜日。八王子市鑓水の現場に到着した私たちが目にしたのは、神社の境内に隣接する、深く、そして力強い緑の静寂でした。朝の柔らかな光が木々の隙間から幾筋もの光の矢となって差し込み、幻想的な風景を作り出しています。しかし、私たちプロの目は、その美しさに感嘆するよりも先に、空を覆い尽くさんとする枝葉の広がりと、それぞれの木が持つ「意志」を読み解くことに集中します。 今回のメインミッションは、樹高25mに達するナラの木2本の枝落とし、そして20mのカシの木の伐倒です。見上げれば、首が痛くなるほどの高さで枝が複雑に絡み合い、隣接する家屋の屋根や神社の社殿を飲み込まんばかりの勢いで張り出しています。この高さ、この密集度。まさに「難易度:中」という言葉以上に、現場には一瞬の油断も許されない、独特の緊張感が漂っていました。 「カシの20m、神社側に重心があるな。あっちへ倒すわけにはいかないぞ」 「ナラの枝も相当な重量だ。切り落とした時の跳ね返りを計算しないと、自分たちが危ない」...

いつきスタッフ
3月2日読了時間: 11分


東京都瑞穂町・国道16号沿い伐採プロジェクト:9日目(最終日)。重機と大型車の共演、拓かれた空へ。
①作業前:静寂の中に満ちる決意と、最終日の瑞々しい朝の風景 朝8時。瑞穂町の現場は、清々しい朝日を浴びて、静かな活気に満ちていました。 国道16号を走る車の音は、土曜日ということもあり、平日の喧騒とはどこか違う、穏やかなリズムを刻んでいます。 現場の入り口に立つと、まず目に飛び込んでくるのは、昨日までに集積された膨大な「材」の山です。ナラの幹、枝葉、そして昨日格闘の末に掘り起こした巨大な根株たち。それらが整然と積み上げられた光景は、ここが単なる作業場ではなく、私たちが8日間かけて命を吹き込んできた「創造の現場」であることを物語っています。 「いよいよ今日で終わりだな。瑞穂の空も、最初に来たときとは見違えるほど広くなった」 「ああ。今日は最後に、この大地を完璧な『白紙』に戻すのが俺たちの仕事だ。最後まで気を引き締めていこう」 スタッフ2名は、作業開始前のミーティングで、現場の最終確認を行います。 本日のメイン作業は、残された材の最終搬出と、歩道際を中心とした精密な抜根、そして仕上げの整地です。 作業員2名という少数精鋭ながら、これまでの8日間で培わ

いつきスタッフ
2月28日読了時間: 10分


川越市中台・個人宅の守り神、樹高15mの巨木カシを挑む。住宅街に響く職人の精密な連携と安全への誓い
①作業前:青空を突く15mの巨塔。カシの木と対峙する緊張の朝 2026年2月28日。私たちは、歴史情緒と新しい住宅が混在する街、川越市中台の個人宅へと到着しました。本日の主役は、庭の片隅で天を突くようにそびえ立つ、樹高約15mのカシの木です。 見上げれば、青く澄み渡った冬の終わりの空を背景に、カシの枝葉が力強く広がっています。15mという高さは、一般的な2階建て住宅の屋根を優に超え、周囲の景観においても圧倒的な存在感を放っています。これほどの巨木を、隣家や電線、そして施主様の大切な家屋が密集する個人宅の庭で伐採するのは、まさに「空間のパズル」を解くような精密な作業が求められます。 「いい天気だ。風も安定している。これなら枝の落としどころも読みやすいな」 「ああ。だが15mだ。地上からは小さく見えても、登れば景色は一変する。足元の確保を最優先に行こう」 スタッフ2名は、作業開始前のミーティングで現場の状況を克密に確認します。今回の現場での最大のこだわりは、やはり「音」と「切り粉(きりこ)」の制御です。近隣の方々が穏やかに過ごす土曜日の午後。チェーン

いつきスタッフ
2月28日読了時間: 8分


さいたま市南区鹿手袋・個人宅伐採記:住宅密集地で光るプロの登攀技術と、近隣への細やかな配慮
①作業前:閑静な住宅街に溶け込む、3本の雑木との対峙 作業開始前、まず目を引くのは玄関脇に美しく整えられた、鮮やかな黄金色のコニファー、そして瑞々しい緑を蓄えた椿などの雑木たちです。樹高は約3m。一般的には「小さな木」に分類されるかもしれませんが、住宅密集地における伐採においては、そのサイズがそのまま作業の「緻密さ」へと直結します。 今回の現場における最大のテーマは、徹底した「近隣への配慮」と「住居設備の保護」です。すぐ隣にはスタイリッシュなブルーの乗用車が停まったカーポートがあり、その屋根は伐採対象のすぐ近くまで迫っています。また、美しい機能門柱やタイル張りのアプローチなど、施主様が大切にされている住環境を守り抜くことが、技術以上に求められる私たちの使命です。 「今日は風も穏やかだが、切り粉(きりこ)の飛散にはいつも以上に神経を使おう。ブロワーでの清掃はこまめに行うように」 「了解。特にカーポートの屋根の上は死角になりやすいから、最後に必ずチェックしよう」 2人のスタッフは、作業開始前のミーティングで、本日のこだわりである「音と切り粉の制御」

いつきスタッフ
2月28日読了時間: 8分


東京都瑞穂町・国道16号沿い伐採プロジェクト:8日目。晴天に踊るクレーンと、30立米の巨材が拓く未来。
①30立米の大型車にて搬出作業:青空へ舞う巨木と、機能美がもたらす圧倒的効率 2026年2月27日、金曜日。朝8時、瑞穂町の現場は目覚めるような快晴に包まれました。昨日の泥濘(ぬかるみ)が嘘のように、太陽の光が現場を明るく照らし出し、スタッフ2名の士気も最高潮に達しています。本日の最初の重要ミッションは、これまで現場に積み上げてきた膨大なナラの材を運び出す、大型搬出作業です。 現場に現れたのは、最大積載容量30立米を誇る大型ヒアブ車。その巨大な車体が国道16号の脇に静かに鎮座する姿は、まさにこのプロジェクトの「物流の要」としての威厳を放っています。作業開始とともに、車両に装備された赤いクレーンアームが、生き物のように滑らかな動きで空へと伸びていきました。 クレーン先端のグラップル(爪)が、私たちが丹念に切り揃えてきたナラの幹をガッチリと掴み上げます。青い空を背景に、数メートルに及ぶ巨材が宙を舞う光景は、力強さと機能美が融合した、この仕事ならではのダイナミックな瞬間です。 ここで真価を発揮したのが、連日私たちが徹底してきた「材の仕分け」と「玉切り」

いつきスタッフ
2月28日読了時間: 8分


東京都瑞穂町・国道16号沿い伐採プロジェクト:7日目。雨上がりのナラ25本伐倒と、国道を汚さない「職人の誇り」。
作業前 ①作業前:雨上がりの静寂と、霧に煙る物流倉庫の巨大な壁面 2026年2月26日、木曜日。現場に到着したとき、瑞穂町の空は昨日の雨の名残を留めた重い雲に覆われていました。天気予報は「雨のち曇り」。朝のうちはまだ霧雨が舞い、冷たい空気が肌を刺すような厳しいコンディションでのスタートとなりました。 まず、作業開始前の現場の風景を思い浮かべてみてください。背後にそびえ立つ巨大な物流倉庫「ロジポート」の白い壁面は、霧に煙り、いつも以上の圧倒的な存在感で現場を見下ろしています。その手前には、これまでの6日間で私たちが大地へと下ろしきれなかった、ナラの巨木たちが最後の防壁のように立ちはだかっていました。 地面に目を向けると、昨日の雨をたっぷりと吸い込んだ土壌は、深い泥濘(ぬかるみ)へと姿を変えています。重機を走らせれば足元が取られ、一歩歩くごとに泥が長靴にまとわりつく、体力的にも精神力的にもタフさが求められる環境です。 「今日は足元がかなり悪いな。地盤が緩んでいるから、重機の転倒や倒木の軌道にはいつも以上に神経を使おう」 「国道を汚さないのが今日の最

いつきスタッフ
2月26日読了時間: 24分


東京都瑞穂町・国道16号沿い伐採プロジェクト:6日目。雨中の決戦と、40立米の巨材を運び出す「搬出」の儀。
①作業前:雨に濡れる国道16号と、沈黙する巨木の山 2026年2月25日、水曜日。現場に到着した私たちの目に飛び込んできたのは、昨日までとは全く異なる、しっとりと濡れた瑞穂町の風景でした。空は一面の灰色の雲に覆われ、冷たい雨が絶え間なく降り注いでいます。国道16号を行き交う車たちもヘッドライトを点灯させ、跳ね上げる水しぶきがこの天候の厳しさを物語っていました。 まず、作業開始前の現場の様子を思い浮かべてみてください。背後にそびえ立つ物流倉庫の白い壁面は、雨に濡れて鈍い光を放ち、霧がかった空気に溶け込んでいます。その手前には、5日間かけて私たちが大地へと下ろし、丹念に切り揃えてきたナラの巨木たちが、静かにその出番を待っていました。 地面に目を向けると、連日の重機稼働と今日の雨により、地盤は緩み、独特の粘り気を持った泥土へと変化しています。 「今日は足元がかなり悪いな。一歩一歩、確実に踏みしめていこう」 「大型車が入ってくるから、誘導はいつも以上に慎重に。滑りやすいから無理は禁物だ」 スタッフ2人は、雨粒が滴るヘルメットの下で、短くも重要な意思疎通

いつきスタッフ
2月26日読了時間: 7分


東京都瑞穂町・国道16号沿い伐採プロジェクト:5日目。ナラの巨木15本完遂と、整地が拓く新たな地平。
①作業前:国道16号の鼓動と、変わりゆく現場のスカイライン 2026年2月24日、火曜日。瑞穂町の空は、私たちの挑戦を静かに見守るような澄み渡る青空が広がりました。朝8時、私たちが現場に足を踏み入れたとき、隣接する国道16号はすでに大型トラックや通勤の車で行き交い、この地域の経済を支える力強い鼓動を刻んでいました。 まずは、本日最初の情景を思い浮かべてみてください。背後にそびえ立つ巨大な物流倉庫の白い壁面を背景に、冬の朝日を浴びたナラの木々がシルエットのように浮かび上がっています。樹高15〜20メートル。4日間に及ぶ激闘を経て、かつては鬱蒼としていたこのエリアも、今では陽光が地面の隅々まで行き渡る、明るく風通しの良い空間へと変貌を遂げつつあります。 別の角度から現場を見渡せば、ガードレール越しにすぐそこまで迫る走行車両の列が確認できます。この至近距離こそが、5日目を迎えてもなお、私たちが片時も忘れることのない緊張感の源です。しかし、そこには連日の作業で積み上げられた「確かな成果」が刻まれています。 「今日は平日。国道の交通量も多いな」...

いつきスタッフ
2月26日読了時間: 9分


東京都瑞穂町・国道16号沿い伐採プロジェクト:4日目。巨木15本完遂と、大地に挑む「抜根」の総仕上げ。
①作業前:祝日の朝日と、変わりゆく瑞穂町のスカイライン 2026年2月23日。本日は祝日ですが、私たちのプロジェクトに休みはありません。瑞穂町の空は、昨日に引き続き見事なまでの快晴。澄み渡る青空の下、国道16号沿いの現場に到着したとき、私たちの目に飛び込んできたのは、3日間で作り上げた「確かな成果」と、未だ立ちはだかる「最後の難所」が混在する景色でした。 背後にそびえる巨大な物流倉庫「ロジポート」の白い壁面と、突き抜けるような青空。その手前で、天高く枝を伸ばすナラの木々が、朝日を浴びてシルエットのように浮かび上がっています。樹高15〜20メートル。この3日間で何本もの巨木を大地へと下ろしてきましたが、残された木々もまた、圧倒的な存在感を放っています。 ガードレール越しにすぐそこまで迫る走行車両。この至近距離こそが、4日目になっても私たちが片時も忘れられないプレッシャーの源です。しかし、2日目までの鬱蒼とした暗さはすでになく、現場には「光」が差し込み始めています。 「今日は祝日か。国道もいつもよりレジャーの車が多いな」 「安全確認、昨日以上に徹底し

いつきスタッフ
2月23日読了時間: 9分


東京都瑞穂町・国道16号沿い伐採プロジェクト:3日目。ナラの巨木15本伐倒と「抜根」への挑戦。
作業前 ①朝日が照らす「ナラの防壁」と、国道16号の鼓動 2026年2月21日、土曜日。瑞穂町の空は、昨日の喧騒を忘れさせるような見事な快晴に恵まれました。朝8時、私たちが現場に到着したとき、国道16号はすでに多くの大型トラックや行楽へ向かう車で行き交い、独特の活気に包まれていました。 2日間の作業を経て、視界は少しずつ開けてきたものの、そこには依然として樹高15〜20メートルに達する「ナラの木」が、まるで巨大な防壁のようにそそり立っています。冬の澄んだ青空を背景に、葉を落としたナラの枝先が複雑に絡み合う様は、この現場の難易度を改めて物語っています。 ガードレール越しにすぐそこまで道路が迫っていることがわかります。この至近距離こそが、本プロジェクト最大のプレッシャーです。一歩間違えれば、この巨木たちが国道の流れを止めてしまいかねません。ガードマンと連携し、カラーコーンで安全区画を厳重に構築しながら、私たちは3日目の布陣を整えました。 さらに詳細に現場を観察すると、地面にはこれまでの作業で発生した枝葉が山を成し、その奥にはまだ15本ものナラが、地深

いつきスタッフ
2月23日読了時間: 10分


東京都瑞穂町・国道16号沿い伐採プロジェクト:2日目。ナラと桜の巨木に挑む、4人の職人と重機の総力戦
①国道16号の喧騒と、静かに佇む「ナラの壁」 2026年2月20日。昨日からの作業を引き継ぎ、私たちは東京都西多摩郡瑞穂町高根の現場に立っていました。今回の舞台は、大型トラックや乗用車が絶え間なく行き交う「国道16号」に直接面した、非常に緊張感のあるエリアです。 朝8時、現場に到着して改めて見上げると、そこには空を突き刺すように枝を広げた巨木たちが待ち構えていました。本日のターゲットは、樹高15〜20メートルにも達する「ナラの木」が約15本、そして立派な「桜の木」が2本。さらにその足元を埋め尽くすように、昨日の作業では手付かずだった雑木が各所に生い茂っています。 冬場とはいえ、これだけの本数が密集すると、まるで巨大な「緑の要塞」のように国道沿いの視界を遮っています。特に、国道16号沿いという立地は、歩行者の安全確保や走行車への飛散防止など、一瞬たりとも気が抜けない環境です。 4人の精鋭スタッフによる、17時までの長い戦いがここから始まります。現場の難易度は、事前の見立てでは「中」としていましたが、実際に木の下に立ってみると、ナラの幹に太いツルが幾

いつきスタッフ
2月20日読了時間: 9分
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